一年生の私の誕生日。「今日ね、私ね、誕生日なんだ(^^)家でケーキ食べるの🎂」ってみんなに言ってスキップしながら家に帰る。「お母さん、今日の私の誕生日ケーキ🎂いつ食べるの?」って聞いてしまう。「えっこの前お兄ちゃんの誕生日のケーキ食べたからないよ」「お兄ちゃんのとき一緒に食べたのにまた食べるの?」「はぁ、面倒臭いからないよ」って。私の誕生日は家に帰る前が最高のピークだったみたいです。
部屋で泣いてる私に「うるさい、面倒臭い」「うるさい今日はない」「泣くんだったら出て行け」とビンタ。
お父さんも覚えてなかったのかな?誰からもおめでとうって家族から言われなかったって思いを覚えてる。
次の日家に帰るとテーブルの上に【半額】のシールが貼ってあるケーキが置いてあった。
何も言わなかったけど、私はただ凄く嬉しかった
お母さんが「全部お前1人で食べろ。お前のワガママなんだろ。お前だけで食え」と無理矢理ケーキの箱を押さえつけてきた。
母親の私を睨みつける顔。「晩御飯残したら外で寝なさいよ」とも言われる。
部屋で1人ケーキを食べるが味がなかった。
お母さんが怖かった。
お兄ちゃんはケーキのろうそくを消して「おめでとう」って言って貰って食べるケーキだけど、私の誕生日は恐ろしいケーキだった。
私はそれ以来ケーキが嫌い。
だけど、小学校の友達には毎年変わらず「今日誕生日だからケーキ食べるんだ^_^楽しみなんだ」って嘘をみんなに言う。先月の兄の誕生日を思い出しながら。忘れてしまいたくない。自分だけは心で覚えておく。
だけど、5年生のある友達の誕生日に「おめでとう。今日は家でケーキ食べるの?」「いちごたくさん、のってるかな?」って聞いたとき「ありがとう。ケーキ食べないよ。うちのお母さんいつも用意してくれないからこの誕生日カード凄く嬉しいな」って友達が言ってくれた。
私と同じなのに凄くかっこよかった。私と同じなのに尊敬した。
それと、私自身が凄く救われた。
兄と比べなくてもいいんだって。
コメント